思考の整理ツールとして多くの人が活用するマインドマップ、デスクトップPC上で作成するツールも多種多様な物が出ています。
筆者が愛用するのは、Xmindです。
ゴツゴツとした硬派なところが気に入って使っている。
発想を広げる、ワクワクを書き出す、遊び心いっぱいのノート術というのが、世間一般のマインドマップのイメージだと思うが、Xmindは少し趣を異にするような気が筆者にはしている。
多少癖(クセ)のある機能を試行錯誤しながら使い慣らしていくところに面白みを感じているのです。
今回は、そのクセのありすぎる機能「トピックからシートを新規作成」という機能に関して考察していきます。
面倒くさいこと書いてはいますが、そこは、マインドマップです。
XMindは、特に技能も必要なく感覚だけでポンポンマインドマップが作ることができます。
知っていればもう少し便利に活用できる、という程度に読んで頂ければと思います。
XMindのマップ構成
まずは、マインドマップの構成について復習しておきます。
XMindに係わらないのですが、マインドマップは、以下のような構成になっています。
形は様々ですが、基本的には、根っこ(メイントピック)から枝が伸びたような形状をしています。
通常は、トピックが多くなると放射状になっていきます。

メイントピックは、ほとんどのマインドマップソフトで一番大きく表示されます。
XMindの場合、デフォルトでは、サブトピック(子トピック)もメイントピックに次ぐ大きさで表示されます。
それ以後のトピック(孫トピック)は、一様にハイライトもなくシンプルな枝になります。
※もちろん各トピックの背景色や大きさを自由に変更することは可能です。
トピックからシートを新規作成とは
筆者は、いろんなマインドマップソフトを使ってきましたが、この機能は、XMind独特の機能のようです。
任意のトピックを元にして新たにマインドマップを作ることができるのです。
XMind以外のマインドマップソフトを使用している方にとっては、「?」となるかもしれません。
一つのマインドマップファイルに対して複数のマインドマップが入るという概念があまりなじまないからです。

上の画像の例で言うと、あくまでも、マインドマップとしては、画像のマインドマップになりますが、”1-1”というトピックの横に表示されている「C」というアイコンをクリックすると、別のマインドマップが表示されます。
画面が切り替わりますので「異次元」のマインドマップと言えそうです。
1つのマインドマップに対して複数のマインドマップを持つことになります。
1つのマインドマップファイルでどうやって管理するのか?という疑問が出てくるかと思います。

一番手っ取り早い説明としては、「Excelのシート」を思い浮かべてもらえればいいと思います。ほとんど同じ仕組みです。
Excelは、シートという概念で複数の表を一つのファイル内で管理してます。
XMindもまさに「シート」という概念を用いて一つのファイル内で複数のマインドマップを持つことを実現しているのです。

1つのファイルに複数のマインドマップを作る意味
もともと自由に思考をビジュアルに表すためのツールがマインドマップですから、XMind上で複数のファイルを作成する意図は、作成者自身の思いによります。
特に必要ないということであれば、一つのファイルで一つのマインドマップを作れば良いのです。
こういうときに新規のマインドマップを作る!という決まりはありません。
筆者は、どういう時に新規のマップを作るかというと、以下のケースで新規でマインドマップを使っています。
- サブトピックが増えすぎたとき
- 枝(孫トピック)が横に伸びすぎたとき
- 枝を中心としたアイデアや思考が思い浮かんだとき
要は、画面がゴチャゴチャしたときに活用しています。
用紙に書き出すとのとは違い、パッと見したときにやはり画面からはみ出てしまうと、スクロールする作業が出てきますし、せっかく視覚的に優れたツールであるマインドマップの意味を半減させてしまいます。
特にXMindはスマートフォンやタブレットでも連携できてしまいます。スマートフォンで平面的に広いマインドマップは確認が非常に面倒になります。
そういうことを勘案して、広がりすぎを防止する意味で活用しています。
新規シートの作成方法
作成方法は、簡単です。
中心にしたいトピックを選択して右クリックして、「トピックからシートを新規作成」をクリックするだけです。
そうすると、そのトピックを親としてマインドマップが別の画面で作成されます。
元のマインドマップにおいて、そのトピックについていた枝(トピック)が子としてついてきます。

もちろん、それらを消して新たに枝をつけていくことも可能です。
トピック横に表示される「C」「M」「T」の意味
トピック新規にシートを作成すると、元のトピックと新しくできたマインドマップのトピックの横にアイコンが表示されるようになります。
これは、他のマインドマップとのリンク関係を表すアイコンとなります。

「C」は、子マインドマップを別に持っているという意味のアイコン
「C]は、このトピックを親として、別のマインドマップがあるよ、という意味になっています。
このアイコンをクリックすることによって、このトピックを親としたマインドマップに移動します。


次の見出しで説明しますが、この場合、「M」というアイコンをクリックすると元になったトピックがあるマインドマップに戻ることができます。
「M」は、親マインドマップが別に存在するという意味
「M」は、そのマインドマップの元となった親マインドマップに移動する、という意味合いのアイコンになります。
メイントピックにしか付きません。
さらに元になったマインドマップでは、「サブトピック」の位置になっています。


「T」も 親マインドマップが別に存在するという意味だが、作成元が少し異なります
「T」も意味合いはほとんど(全く)同じです。
何が違うのかというと、元トピックの位置が違う、というだけになります。
「M」の場合は、「サブトピック」から作られていますが、「T」の場合は、「孫トピック」から作成されています。

「M」と「T」と表示を分けることにあまり意味がないような気がします。
XMindでは、メイントピックとサブトピックには特別な意味があるのかもしれません。

メイントピックから新規シートの作成も可能です
メイントピックから新規シートを作成することも可能です。
メイントピック以下全てがのトピックが付いてきますので、結局、同じマインドマップをコピーしたものとなります。
筆者は活用してませんが、何か利用するシーンもあるかもしれません。

メインから作られてシートの表示は、「M」や他の表示となりそうですが、「C」となります。
あくまでも両方「メイン」なので「子マインドマップ」は存在しない、という意味合いなのでしょうか。
複雑な入れ子構造のマップも作成可能
画像の例で示したように、全てのトピックから新規シートを作成することもできます。
さらに、新規作成したシートのトピックから新規シートを作成もできてしまいます。
適した利用シーンはあると思います。構造的な物を表したり、階層構造を表現するにはよいと思います。
ただし、あまり入れ子構造にしてしまうと、今自分は何を考えていたんだろう?、いったい今どこにいるんだろう?と頭が混乱してしまうこともありますので注意が必要です。
あくまで直感的に書いていくところが、マインドマップの利点の一つですのでその点を考慮して作成していくのがよいでしょう。
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