【AutoCAD】線種設定_02 線種尺度の基本

今回は、線種設定の基本を解説していきます。

前回例に示したような「不具合」の原因となる「線種尺度」について基本を解説します。

実は、「不具合」と思っていたのが、単なる「設定不十分」であることが少しわかるような内容となっています。

Autodesk(オートデスク)

線種に関する設定の復習

まずは、線種設定で扱うAutoCAD上のアイコンやコマンドを復習がてら確認しておきます。

使用しているバージョンや表示設定によって見え方は違うかもしれません。一般的な表示のされ方で解説をしていきます。

まず、線の全体の設定は、プロパティーパネルのダイアログボックス横の▽印をクリックします。いろんな線種が出てくると思います。

一番下の「その他」をクリックして出てくる画面が「線種管理」画面となります。

ここで全体の線の設定を行います。

線種に関する設定画面

これらの操作過程を経なくても、コマンドラインに「LINETYPE」と打ち込むとキーボード操作できます。「LI」あたりまで打ち込めば、候補に現れますのでそこをクリックすればよいでしょう。

そして、一本一本の線を設定を調整する必要がある場合は、オブジェクトプロパティー管理画面で設定していきます。

Ctrl+1」で呼び出したり、消したりできますが、基本的には出しっぱなしにしておいてください。

これらの画面で設定していきます。

荒川室長

線種管理画面では、線全体の設定、オブジェクトプロパティ管理では、一本一本の線について設定します。

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「絶対線種尺度1.0」を定義する

多くの人に理解してもらいたいため、筆者のほうで言葉を一つ定義しました。

絶対線尺度1.0」という線種尺度の基準をまずは念頭においてください。頭の中がゴチャになったときにこの考えを基準にするとわかりやすいと考えるからです。

中に文章

絶対尺度1.0とは

  • グローバル線種尺度:1.0
  • 現在のオブジェクト尺度:1.0
  • 尺度設定にペーパー空間の単位を使用のチェック:外す
  • オブジェクトプロパティ管理の線種尺度:1.0
絶対線種尺度を理解する

あくまで筆者が勝手に言っているだけなのでオートデスクの公式サイトにも他のWEBマニュアルサイト的などにも出てきません。

ですが、線種を扱う上でどうしても避けて通ることのできない「線種設定」を理解する上でこの概念を頭に入れておくと案外すんなり理解できると思いますので、こういう呼び方にしました。

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線種尺度とはそもそもどういうものか

点線の「DASED」を例にとります。

尺度1の線

上の項で説明した絶対尺度1.0の設定にして、長さ1.0の線を書いてみました。

これが、「絶対線種尺度1.0」で書いた長さ1のときの見え方となります。点線なので、間隔が空きますが、その間隔が0.25となるようです。

※ちなみに、この0.25のところ(点線の中の点)にスナップすることはできません。

線種尺度1.0(絶対線種尺度1.0)の点線

これが、基準です。これを2倍、3倍・・・・あるいは1000倍するときの表し方を「線種尺度」というのです。

尺度2の線

今度は、尺度2の点線を書いてみます。尺度1の線を2倍してみました。長さを2にして、オブジェクトプロパティー管理で線種尺度を2.0にします。

2.0倍するので、見え方が2.0倍になるのかな、と予想しました。見事に思ったとおりとなりました。

線の長さも2倍になっていますが、点線の間隔が0.5となり、こちらも2.0倍となっていることが確認できます。

線種尺度2の点線

尺度10の線

次は、10倍してみます。線の長さも10にして、オブジェクトプロパティ管理で線種尺度を10にします。

2倍と同じく、単に尺度1.0の時の10倍になると予想しましたが、こちらも予想通りでした。

点線の間隔も、10倍の2.5になっていることが確認できます。

線種尺度2の点線

各尺度を並べてみるとスケール感が理解できる

各尺度を示しましたが、イマイチスケール感がわかり辛いので3種類の尺度を並べてみました。

絶対線種尺度1.0を基準に点線間隔が伸びていることがわかる

点線の間隔が、0.25(絶対尺度1)のときを基準にして2倍、10倍になっていることが確認できます。

これが線種尺度の基本的な考え方になります。

今は、長さ1や2、長くてもせいぜ10を使って説明しました。

しかし、(mm)単位とみた場合、1mmや10mmということです。

実務上扱うには、もっとスケール感が大きくなることがほとんどだと思います。

土木や建築分野となると、1m(1000mm)や、100mm(100000mm)という長さ扱いますので、この例の1000倍になったりするわけです。1mmなんて、ゴミや塵(チリ)のような長さなわけです。

そのあたりが問題となってくるわけです。それにペーパー空間が絡んできたりするのでさらに頭が混乱してくるのです。

しかし、今回の「絶対線種尺度1.0」を思い返すことでずいぶんと楽に線種を扱えるようになると確信しています。

次回から、この考え方を膨らませて、不具合(実は不具合ではないのですが)がどのようにして起こるのかを実証していきます。

このシリーズの一覧はこちらから

AutoCADの線種設定を研究していきます。線種尺度を理解すれば、ほとんどの不具合を解決することができます。ぜひご活用ください。

【AutoCAD】線種設定の研究
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