【AutoCAD】引出線の研究07_クイック引出線(QLEADER)(2)_実践、引出線(LEADER)

こんにちは!荒川編集室代表荒川です!(以下筆者)

さて、今回は、実際に「クイック引出線(QLEADER)」を書いていきます。いつものように、土木一般の図面でよく使われる以下のような引出線を書きます。

今回目標とする引出線

設定以外、ほぼほぼ「引出線(LEADER)」と同じである

実際は、いままで研究してきた「引出線(LEADER)」と同じです。

「クイック引出線(QLEADER)」は、コマンド実行後に設定しますが、事前に(以前に)行っていれば、設定がいりませんので、全く「引出線(LEADER)」と同じ要領になります。

復習がてら、書いていきますが、その前にちょっと注意点を・・・

引出線の長さは、一発で書きません(注意)

クイック引出線(QLEADER)と、ただの引出線(LEADER)と比べた際の強みは、個別に設定できるというところです。

主に、角度拘束できるという点です。今回、60°の引出線を書いていきますが、長さ2000という、引出線長さは、一発で決まりません。というか、決めません。

なぜか?

一発でもやろうと思えばやれます。以下のやり方でできます。

  • 角度60°の補助線を用いる
  • ダイナミック入力(F12)を用いる

しかし、これらをやってしまうと・・・

勘の良い読者の方ならおわかりかもしれませんが、今回のクイック引出線で角度拘束する意味が(まったく)なくなります^^; シンプルな引出線(LEADER)と、それこそ何も変わらなくなります。

ですので、長さ2000に関しては、後付けにて設定します。

あくまでも、今回は、クイック引出線の書き方ということで解説していきます。

実践 クイック引出線(QLEADER)の書き方

それでは、角度を60°の引出線を書いていきます。

基本となる寸法スタイルを選んで(設定)しておく

文字の大きさ、寸法線の種類、尺度などは、引出線の設定とは別に「寸法スタイル(DIMSTYLE)」で設定しなければなりません。
(最終的に研究していく、「マルチ引出線(MLEADER)」になると、この辺も独自設定できるようになります)

尺度なんかは寸法スタイルから

「寸法スタイル(DIMSTYLE)」の設定は、ここではしませんが、尺度などは、寸法スタイルで基本的には決めます。まあ、あとから変えたりもできます。

コマンド「QLEADER」を入力

「クイック引出線(QLEADER)」も、シンプルな「引出線(LEADER)」同様に、アイコンがありません。設定すれば出てくるかもしれませんが、コマンドでやりましょう。

「QLEADER」をコマンドラインに入力します。QLE・・あたりを打ち込むと、上にコマンド候補が出てくるので全部打う必要はないかもしれません。

ちなみに、「QLEADER」というと、大文字変換しようとする人がいるかもですが、小文字で打っても勝手にAutoCADが判別してくれますので大丈夫です。

そして、日本人ならほぼほぼ100%あるあるですが、「半角/全角」キーを押していなくて、日本語に変換してしまうことがないように、英文字入力モードに忘れずにしておきましょう。

QLEADERを打ち込もう

「QLEADER」と入力しようとして「qぇあ・・」とかになってイラっとしてしまわないようにしましょう。

目次に戻る←←←

すぐさま、引出線側の設定をしよう

ここが、「引出線(LEADER)」と「クイック引出線(QLEADER)」の唯一の違いと言っていいかもしれません。クイック引出線独自の設定となります。

詳しくは、前回の記事で設定方法などは説明しましたので、詳しくは、そちらを参照ください。

一度設定しておけば、次回も同じ設定にもできます。そういう場合には、「ENTER」を押して次のステップに移りましょう。

すぐさま設定になります。

今回目標とする、土木一般引出線のような設定は、次のようになります。

ザックリ復習がてら解説しておきましょうかね。

○注釈タブの設定
「注釈タブ」の設定

「次を再使用」にチェックを入れておくと、今後、コマンド入力後の設定は不要になります。

○引出線と矢印の設定
「引出線と矢印」の設定

ポイントは、「角度拘束」です。これを解説したかったがタメに今回記事を書いているようなものですから^^

60°にしたいのですが、15、30、45°というような選び方しかできません。

どうするかというと、30°を2回使って60°にしますので、今回は、30°を選んでください。

○アタッチ位置の設定

アタッチ位置とは、引出線と文字との接続位置のことです。前回どのような位置に文字がくるか、ということを研究しましたので、詳しくは前回記事を読んでください。

今回目標とする、土木一般引出線のような設定は、「最終行に下線」を選んでおきます。

「アタッチ位置」の設定

始点をクリック 30°×2回マウスを傾ける

クイック引出線の設定が終わると、描画画面に戻ります。実際に書いて行くことになります。ここで、直交モードにしている方は解除してください。

でないと、カクカク90°毎に動いて話になりません。

カクカクなる人はF8を押そう

ここまでの要領で設定していると、30°の角度でカーソルが動きます。まず1回マウスを上に傾けると、30°ピッタリの角度になります。30°の引出線を書きたいならこの角度で決めます。

30°毎に線が拘束されるよ

今回は、60°ですので、もう一回上にマウスを傾けます。そうすると、目的の60°の線が書けます。

30°×2回で60°になるよ

折れ点となる位置でクリック

折れ点でクリックしてください。ここでできたら長さ2000となる点でピシッと決める事ができればよいのですが、前述したように、「クイック引出線(QLEADER)」単体ではできません。というか、できますが、クイック引出線の意味がなくなってしまいます。

水平な線(参照線となる線)を引く(重要!)

「引出線(LEADER)」もそうでしたが、「クイック引出線(QLEADER)」においてもここの操作がキモとなります。

少しでも参照線を設けないと、60°がズレます

折れ点から水平に線を引かないとズレますよ

水平に線を引くには、直交モード(F8)をオンにしてください。いちいち、画面の右下のアイコンをクリックしにいくのではなく、キーボードのF8を押してオンオフを切り替えるようにしましょう。

水平な線(参照線)をクリックすると、「文字列の幅を指定」とコマンドラインからガイドされます。

これは、無視して「ENTER」で大丈夫です。

文字列を入力してENTER

そして、引出線で表示する文字列を入力して「ENTER」すれば、60°の角度を持った、美しい引出線が描かれることでしょう。

美しい60°の角度を持った芸術的な引出線
目次に戻る←←←

まとめ

引出線の位置を移動するときには、注意が必要です。

折れ点をつまんで、移動させると、形状が崩れます。それに文字が追随しなかったり不具合が生じます。

これについては、シンプルな「引出線(LEADER)」と同じです。症状や対策は、以下の記事になります。

動画で操作を確認しよう!

ここまで、画像と、文章で説明しました。今回から、さらなる説明のわかりやすさを目指して動画を公開します。文章で注意点を理解しながら、動画で直感的に操作をイメージしてください。

※音声は入っておりません。

次回以降、いよいよ引出線の本丸「マルチ引出線(MLEADER)」に突入します!

ここまで、引出線を2種類、すなわち「引出線(LEADER)」、「クイック引出線(QLEADER)」を研究してきました。

まあ、この2種類は、”枯れた”機能です。アイコンすらありません。あからさまに、AutoCADからは弾かれようとされている機能です。

発注者から受領する古いCADデータにこれらの機能を用いたものが多々存在します。それらに対応するために説明しました。

ですが、せっかく新機能があるのですから、技術者としてはそれらに挑みましょう。というか、マルチ引出線のほうが、今までの2つの引出線よりも、感覚的に使いやすいし簡単ですし、オプションも高機能です。

自由自在にマルチ引出線を操れるような記事にしていきますのでお楽しみに!

目次に戻る←←←
このシリーズの一覧はこちらから

引出線の仕組み、クセを読み解き、美しい引出線で図面に華を沿えましょう。

ぜひご活用ください。

【AutoCAD】引出線の研究

基礎からAutoCADを学びたい方は下のリンクから。新米土木技術者向けです。

荒川室長渾身AutoCAD基本講座

AutoCADを始めて扱う土木技術者に最適化した講座になっています!

基本的な事項を一通り網羅した荒川室長によるUdemy講座です。たぶん、日本で一番詳しく、そして安価なAutoCAD講座です。

AutoCad LTを使ったほんとにはじめての土木図面作成講座(【新】AutoCad 対応)